障がい者を抱える方の活躍機会増加と、
従業員の働きやすい環境づくりに取り組み、
持続可能な社会の実現を目指す
当社は、障がいを抱えた方の支援事業を行っております。事業内容としては、適切な支援を行うことで雇用契約を締結し、一般就労に近い形での就労が可能な方に向けた就労継続支援A型事業所と、雇用契約などは結ばずに体調等に合わせて就労に必要なスキル等の習得を目指す、就労継続支援B型事業所を運営しています。
私は、本事業を始める以前に、知人が運営する就労継続支援A型事業所を見学する機会がありました。当時は、障がいを抱える方に対する偏見や、先入観があり、障がいを抱えている方たちは、身体的・精神的に弱い存在であり、行動などが制限されているという印象を抱いていました。
しかし、実際に事業所で就労している方たちを見て、その印象が変わりました。そこには、障害を抱えていても、私たちと同じように、仕事に真剣に取り組み、活気に満ちた姿がありました。その光景を見た時、果たして私たちとの違いはあるのか、私たちと何も変わらないのではないか、と強く感じました。
それと同時に、社会的な偏見や、先入観、支援体制の不足などにより、「障がいを抱えている」、というだけで、活躍できる場所が制限されていることに気が付きました。そして、このような偏見や、先入観がある事で、障がいを抱える方自身も、自分の能力や可能性を信じることができず、新たなチャレンジをする機会が少なくなっている現状を認識しました。
そこで、私は、障がいを抱えていても、活躍できる場を増やすために、できることは何なのかを考え、本事業である就労継続支援事業で、障がいを抱えている方たちのサポートをすることに決めました。
事業内容の中で、当社では、一般企業において、パソコン中心の作業が多いことを加味し、アナログの作業だけでなく、外部講師をお呼びしたパソコン教室を開催し、利用者様がパソコンを扱う機会を増やすサポートをしています。他にも、一般就労に向けたヒアリングを定期的に行い、希望する利用者様には、一緒にキャリアプランを考えていきます。結果として、現在では、毎年約1割の利用者様が一般就労に成功しています。さらに、今後の展望としては、他の企業様とタイアップし、企業内に就労継続支援の事業所を作り、地域の企業との連携を深め、障がい者雇用の促進にも取り組んできたいと考えています。
また、当社は、事業における利用者様へのサポートはもちろん、従業員の働きやすさにも力を入れています。
私は、従業員全員で会社を良いものにしていきたいと考えており、従業員に対して、日々の声かけなど、積極的に対話を行うようにしています。従業員からの仕事に対する要望や、個人的な相談など、気兼ねなく話せる雰囲気づくりに努めています。コミュニケーションを通じて、福利厚生に関するアイデアも、率先して聞き入れ、従業員一人ひとりが、楽しく働ける環境を整えています。
さらに、従業員のスキルアップや、モチベーション向上に繋げるために、資格取得支援制度を導入しました。講習代や資格取得費用をサポートし、従業員が費用面などで不安を感じることなく、資格取得に取り組める環境を整えています。この制度を活用して、資格を取得した従業員は現在7割を超えており、新たなスキルや知識を身につけることで、スキルアップやキャリアアップに繋がっています。
今後も、利用者様や従業員に対して、自身の能力や個性を活かせるよう支援を行い、誰もが生きがいを持ち、活躍できる未来を目指した、事業を展開していきます。